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A1:ソーシャルVR
A1-1:ソーシャルVRにおけるアバターの性別に潜む選択動機(定性調査「メタバースでのアイデンティティ」)
発表者番号:14
著者:リュドミラ・ブレディキナ,バーチャル美少女ねむ
カテゴリ:ソーシャルVR
キーワード:ソーシャルVR,メタバース,VRChat,アイデンティティ,アバター,定性調査
ポスター発表日時・場所:12月7日(土)13:00 ~ 13:30 ・A1-1
概要:ソーシャルVRで利用されるアバターの「性別」について、その選択動機を明らかにするために定性アンケート調査を実施、分析した。物理男性が”女性型アバター”を選ぶ場合には比較的カジュアルな理由が目立ち、物理女性が”男性型アバター”を選ぶ場合には比較的深刻な理由が目立つなど、物理男女間での非対称性が見られた。
A1-2:仮想現実で人のセクシュアリティはいかに変化するか
発表者番号:25
著者:てんしん
カテゴリ:ソーシャルVR
キーワード:ソーシャルVR、性自認、性的指向、セクシュアリティの変化、質的調査
ポスター発表日時・場所:12月7日(土)13:00 ~ 13:30 ・A1-2
概要:ソーシャルVRを恒常的に使用するユーザーは、性自認や性的指向などのセクシュアリティがマイノリティである割合が高い可能性が指摘されている。こうしたセクシュアリティの多様さの一因として、ソーシャルVRの影響によってユーザーのセクシュアリティが変化する事例が報告されているが、その変化の詳細については未だ明らかになっていない。本研究は、ソーシャルVRユーザーへの質的調査によって、ソーシャルVRにおいてユーザーのセクシュアリティがいかに変化するかについて明らかにするものである。
A1-3:VR空間におけるファーリーたちの自己呈示戦略: スティグマと社会的規範の間で
発表者番号:26
著者:仲田 翔
カテゴリ:ソーシャルVR
キーワード:自己呈示、スティグマ、ファーリー、サブカルチャー研究、ソーシャルVR、アバター
ポスター発表日時・場所:12月7日(土)14:00 ~ 14:30 ・A1-3
概要:この発表は、ソーシャルVRにおける自己呈示について、サブカルチャー研究の視点から、発表者が執筆した修士論文の内容に基づきお話しします。 この調査は、二つの点を明らかにするため、参与観察と半構造化インタビューを組み合わせて行われました。一点目が、擬人化された動物を愛好するサブカルチャー文化、「ファーリー」たちがグループ外から向けられるスティグマに対していかに自己表現をコントロールするのかという点について。もう一つが、グループ内での社会的規範を考慮した上で、ファーリーたちがどのようにアバターを選択し、言動を管理しているのかという点についてです。特に、ゴフマンの提唱した前景と背景の理論がVR内に点在するサブカルチャー間でのコミュニティ内外でどのようにその境界が機能するのかを明らかにしました。
A1-4:「バーチャル美少女」の行為主体性:美少女アバタと中の人の関係
発表者番号:29
著者:Daiketsu
カテゴリ:ソーシャルVR
キーワード:美少女アバタ, かわいい, ウィトゲンシュタイン, 身体イメージ, メタファ, 知覚
ポスター発表日時・場所:12月7日(土)14:00 ~ 14:30 ・A1-4
概要:本稿は、ソーシャルVRにおける「美少女アバタ」とその操作者の「中の人」がどのように「かわいさ」を通じて結びつき、主体的な存在として機能するかを考察する。先行研究に基づき「美少女アバタ」を「かわいさ」の観点から捉えつつ、「中の人」が「バーチャル美少女」として主体的に行為する「かわいい」存在者へと変容する過程を分析する。さらに、「バーチャル美少女」の構成要素である「かわいさ」が多様でありつつも類似する点に着目し、「中の人」が美少女として承認される条件を明らかにする。本研究の焦点は、「中の人」の立場表明を解釈するうえで、「中の人」が美少女として認識される可能性を示すことであり、その解明には性別不合と身体性の哲学を援用する。また、他ユーザによる知覚の問題には、ウィトゲンシュタインの「アスペクト知覚」を用いて考察を深める。結論、「バーチャル美少女」それぞれとの実践的な議論の積み重ねが不可欠である。