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B3:VR空間
B3-1:HMDを用いたVR空間における緊急性の高い情報の通知手法の検討
著者:MapleLemon
カテゴリ:VR空間
キーワード:バーチャルリアリティ,仮想空間,ヘッドマウントディスプレイ,通知,VRChat, 緊急地震速報,火災警報
ポスター発表日時・場所:12月8日(日)13:00 ~ 13:30 ・B3-1
概要:本研究ではVRHMD利用者に緊急地震速報を最適な形で届けることを念頭に置き,VR空間において緊急性の高い情報の伝達を十分に行いつつ,ユーザーのVR体験を過度に阻害しない通知手法を探ることにした.まず, VR空間における緊急性の高い情報の通知手法について考慮すべき点を明らかにした.続いて,緊急性の高い情報とそうでない情報の通知についてVR空間で比較を行う実験を行った.その結果,VR空間における緊急性の高い情報の通知について,通知表示時間について6秒を目安に,より緊急度が高い場合にはそれよりも長く,画面の中央に表示を行い,通知音についてはアラート音と声による読み上げを組み合わせると,最も効果が高いということが分かった.
B3-2:ピクトグラムを用いた仮想世界における配慮事項可視化の提案
著者:関口 輝,西川 浩平
カテゴリ:VR空間
キーワード:合理的配慮,可視化,ピクトグラム,仮想世界
ポスター発表日時・場所:12月8日(日)13:00 ~ 13:30 ・B3-2
概要:近年,仮想世界(メタバース)の利用が多くの産業で拡大しており,特に教育や不動産業における活用が進んでいる.しかし,異なる文化や価値観が交錯する中で, コミュニケーショントラブルが懸念される.2024年4月1日, 日本では「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」の改正法が施行され, 合理的配慮の提供が義務化されたため,仮想世界においても同様の配慮が求められる.本研究は, ピクトグラムを用いて仮想世界における配慮事項を可視化し,コミュニケーショントラブルを回避して快適な仮想世界の利用を促進することを目的とする.本研究により,ピクトグラムが仮想世界における配慮事項の可視化において有効であることが示唆された.今後は,ピクトグラムのさらなる改良や,より広範な調査による実証が必要であり,仮想空間における配慮の標準化に向けた取り組みが求められる.
B3-3:メタバースパブリックラボ -1.0
著者:近藤 亮太,櫻田 国治,小柳 陽光,谷川 智洋,廣瀬 通孝
カテゴリ:VR空間
キーワード:virtual reality,metaverse,embodiment
ポスター発表日時・場所:12月8日(日)13:00 ~ 13:30 ・B3-3
概要:本研究では,メタバースを一つの社会として捉え,そこを調査するための空間としてメタバースパブリックラボを提案する。メタバースパブリックラボは通常の実験空間とは異なり,ユーザの生活空間に存在し,ユーザがメタバースをプレイする中で自然にデータが取れる環境を目指す。メタバースパブリックラボの最初の取組として,アバタを長時間利用しているヘビーユーザの身体性と行動規範に着目し,彼らの身体性や行動規範を計測するための空間を構築する。従来の実験室実験では,5分程度の学習しか行われておらず,アバタの身体性は錯覚のレベルに留まっている。実験室実験には学習時間の限界があるが,メタバースではユーザがプレイする中で,自然にアバタの学習が進んでいると考えられ,1000時間以上プレイしているユーザも少なくない。そのため,従来の錯覚レベルを超えたアバタへの身体化感覚の生起やメタバース独自の行動規範を形成している可能性がある。