バーチャル学会2022の基調講演として、おきゅたんbot氏、山口征浩氏、鳴海拓志准教授の御三方にご講演いただきます。VR技術の発展により私たちの未来はどのようなものになるのかについて、ユーザー・ビジネス・アカデミックの視点からそれぞれVRに関心のある皆様に向けた内容となります。質疑応答を含めて1人45分でご講演いただきます。cluster会場での聴講に加え、YouTube Liveでの配信も行います。
バーチャル学会2022の基調講演として、おきゅたんbot氏、山口征浩氏、鳴海拓志准教授の御三方にご講演いただきます。VR技術の発展により私たちの未来はどのようなものになるのかについて、ユーザー・ビジネス・アカデミックの視点からそれぞれVRに関心のある皆様に向けた内容となります。質疑応答を含めて1人45分でご講演いただきます。cluster会場での聴講に加え、YouTube Liveでの配信も行います。
ひとこと: 毎年ポスターセッション配信を楽しみながら担当させていただいている、VRガイド/Vシンガーのおきゅたんbotです。 今年は基調講演もということで緊張しますが、バーチャル学会がつなぐ未来を楽しみにしています。
日常生活においてリアルとバーチャルが融合する未来、人々が空間を身にまとい生活する時代がやってくる。またXR/ブロックチェーンテクノロジーの進化によるWeb3・メタバースは現代社会の構造変化にとどまらず人類史における新たな世界創造のムーブメントとして人々のライフスタイルを根本から変化させていくはずです。
未来を創る我々スタートアップ企業の取り組みを通して、その未来を語ります。
バーチャルリアリティやメタバースでは制約を超えて様々な空間を体験できることが話題になるが,自在に設定可能になるのは空間だけではない.容れ物としての空間との対比として,場がその利用者やそこでおこなわれる活動までをも含んで動的に変化していくものとして捉えられてきたのと同様に,バーチャルリアリティでは利用者自身や活動のあり方に影響を与え,現実を超えた効果を提供できる.特にバーチャルリアリティでは,バーチャル空間における身体であるアバタを,その外見だけでなく身体構造や機能まで自由に設定することができる.
こうした実際の身体とはかけ離れた特性を持ったアバタを操る体験は,自分自身に対する認識を変容させ,感覚,行動,そして発揮能力や思考までをも変容させることが明らかになってきた.
講演者は,このようなアバタを利用した身体変容がこころに与える影響を活用することで,自在なこころのあり方を支援する技術をゴーストエンジニアリングと呼び,研究を進めてきた.会社に行くときはスーツに着替えて気持ちを切り替える,複数のSNSで出す顔を使い分けるといったことが当たり前に行われてきた延長として,クリエイティブなアイデアを出したいときはこのアバタ,自分の悩みと向き合いたいときはこのアバタ,友達と楽しく過ごしたいときはこのアバタ,といった形でアバタを使い分けることによって,自分の思うままにその状況に適したこころの状態や能力を引き出しやすくすることができる世界を作ることを狙って研究を進めている.本講演では,ゴーストエンジニアリングの研究事例を紹介するとともに,自在に自らのこころや能力のあり方を設定可能な技術が個人や社会に受け入れられるために必要なことについて,アイデンティティ形成等との関連のもとに議論したい.