4つのトピック(神経科学、感覚提示、教育、学際交流)とVRに関するテーマでVR空間内外で活躍されているスピーカーの方をお招きし、cluster会場にてパネルディスカッション形式で議論します。会場での聴講に加え、YouTube Liveでの配信も行います。
人が世界を認識する仕組みを解明する研究はVRに関する技術の基盤であり、Neuro Techはそういった研究領域の一つです。NeuroTech領域の研究が、どのようにしてVR体験の発展に寄与していくのかを議論します。
京都大学大学院情報学研究科博士課程
VR×ニューロテックのオーガナイズドセッション (OS) の司会を務めさせていただきます.普段は,ヒトが知覚したことや感じたことを脳活動から解読する「脳情報デコーディング」という分野の研究をしています.研究の傍ら,人工知能アート (AI アート) にも興味があり,自身で作った作品をSNSにアップロードしています.
様々な方面で活躍されている著名なスピーカーの皆さまのお話を間近で聞けるのが楽しみです.よろしくお願いします.
濱田太陽
神経科学者(博士)
シニアリサーチャー(株式会社アラヤ)
アカデミックインキュベーション・プログラム『デサイロ』アドバイザー
2019年、沖縄科学技術大学院大学(OIST)科学技術研究科博士課程修了。
2022年より、Moonshot R&Dプログラム (目標9)「逆境の中でも前向きに生きられる社会の実現」(山田PMグループ)の課題推進者として前向き状態に関するモデル化に従事。
研究テーマは好奇心の神経計算メカニズムの解明や大規模神経活動の原理解明。教育やサイエンスの新たな可能性を模索している中で、分散型サイエンスやメタサイエンスに注目している。
宮脇陽一
神経科学者(博士)
国立大学法人電気通信大学大学院情報理工学研究科
国立大学法人電気通信大学大学院情報理工学研究科教授.専門分野は,脳機能イメージング(特にfMRIとMEG),計算論的神経科学,機械学習,視覚科学,心理物理学など.特にヒトの脳活動計測とデータ解析が得意です.最近は身体拡張の研究もしてます.使える拡張身体を開発するというよりは,拡張身体をヒトは受け入れられるか,という神経科学的視点に興味があります.我々を取りまく物理的制約が取り払われたときに脳はどこまで変わり得るのか,その可能性の先端を見てみたいです.
堀江亮太
芝浦工業大学工学部情報通信工学科教授。
慶應義塾大学卒業、同大学院を経て、理化学研究所(脳科学総合研究センターなど)で研究員を歴任。2010年より芝浦工業大学に着任。電子情報通信学会、IEEE、EMBSなどの会員。博士(工学)。システム工学や脳機能計測などの研究に従事。研究室では、「簡易・安価・実用的」なブレイン-コンピュータ・インターフェースやそのエンターテインメント応用などの研究を行っています。「生体情報で世界をつなげるライブ」の実現を目指して「脳波VRライブ」とよぶシステムの研究を進めています。
現在普及しているバーチャル空間の情報提示には、視覚・聴覚情報が主に活用されています。しかし人間は触覚や味覚、嗅覚、その他多様な感覚を用いて世界を認識することができます。バーチャル空間の解像度を高め、活用範囲を広げるためにはこのような感覚を提示する技術が不可欠です。本セッションでは多様な感覚提示技術の現状とユーザーによる活用について議論します。
司会
ふぁるこ
長谷川晶一
東京工業大学 研究院 未来産業技術研究所 准教授
1993年東工大入学、VR制作(ハプティックレンダリング担当)、IVRCへの参加を始める。
1996年研究室配属、糸を用いたハプティックインタフェースSPIDARと出会う。初SIGGRAPH参加。
1999年ソニー(株)入社、地デジTVのソフトウェア開発に従事。
2000年東工大助手、物理エンジンの研究開発を始める。
2004年~学生だったJumius氏(@jugmit)と共にバーチャル生き物の研究を開始。
EuroHaptics2004、EuroGraphics2004 Best Paper Awardなど受賞。
IVRC(Interverse Virtual Reality Challenge)実行委員。VR学会大会では2019年にプログラム委員長、2022年に幹事を担当。
助教だったJumius氏に進められて2021年12月にVR Chatに入り衝撃を受けつつ現在に至る。
迫田大翔 / Diver-X
Diver-X株式会社 / 慶應義塾大学
Diver-Xでハードウェア全般の研究開発を担当しています。最近はContactGloveという触覚フィードバック機能を搭載したグローブ型コントローラの開発をしています。
Karin(かりん)
株式会社ファントムコミュニケーションズ 社長(VR風俗店X-Oasis運営元)
「アバターを使って、ありたい自分を社会の中に」ということを考えながら、VRでのアバター操演を使ったバーチャル接客業を運営。
スマホVRなども併用し、幅広い人々がアバター・VRコミュニケーションを取れる未来を目指しています。
VR空間では疑似的な体験学習が可能であり、教育の場としての活用が期待できます。VR空間を教育に活用するにあたり、現在はどのような試みがあるのか、どういった未来があるのかについて議論します。
司会
誰彼人
矢野浩二朗(やのせん)
大阪工業大学情報科学部准教授。
Oculus Rift DK1登場以来、VRやメタバースを活用した教育手法の開発や実践を続けています。2018年に開設したFacebookグループ「教師のためのVR活用術」では、VR・メタバース教育に関する情報発信と技術指導をおこなっています。
吉村 総一郎
S高等学校 校長
東京工業大学大学院修了。エンジニアとしてドワンゴ入社、ニコニコ生放送の各種ミドルウエア開発に携わる。その後、角川ドワンゴ学園にてIT戦略部長、講師としてプログラミング教育を牽引。N高等学校副校長を経て現職。
ソーシャルVRでは居住地や所属組織に縛られない交流が可能であり、オープンな立場での議論や異分野交流の場となり得ます。学術の知識生産システムそのものを社会に還元する場として、VR空間がどのように活用できるかを議論します。
司会
はこつき
Kuroly
令和3年8月下旬からソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」内で、現役の研究者から院生、博士学生等の若手研究人材まで、様々な分野の様々な層が交流できる学術交流の場を提供する「VRC理系集会」を運営しています。最近では大学との共同企画や公的機関でのシンポジウムに登壇するなど、活動の発信・拡大を行っています。
よーへん
(株)リ・インベンション所属
2018年から現在まで、70名以上の研究者・技術者・ユーザとともに、テクノロジーと未来を考えるVTuber配信を行なってきました。同時にxR分野のデザイナー・実務家教員として、教育機関で若手育成を行なっています。教育・事業者関係者・ユーザの3つの立場からお話できればと思います。
神田元紀
理化学研究所所属
北海道生まれ。北大薬学部を出たが4年制を選んだので、薬剤師免許は受験資格なし。大阪大学で博士号取得。専門は生物学。研究の自動化実現のために、様々な分野の研究者・開発者が集まるラボラトリーオートメーション研究会を設立。英検4級。